現役サックス講師が教える【レッスン教材の手引き】~Lesson1-②~

皆さんこんにちは!
八神奏介です。

前回のブログでは、サクソフォーン教本のLesson1についての使用手引きを、途中までお話しさせていただきました。
本日はその続きを書いていきたいと思います。

前回の記事はこちら!!  

現役サックス講師が教える【レッスン教材の手引き】~Lesson1-①~

現役サックス講師が教える サクソフォーン教本の手引き

今回のシリーズでご紹介している教本は、ドレミ楽譜出版社の管楽器メソッドシリーズサクソフォーン教本です。

DOREMI サクソフォーン教本

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これからサックスを始める初心者の方、基礎をイチから見直したい方のレッスンに使用しています。

ここが最重要!!音を出すときに気を付けたい3つのポイント!

Lesson1の中で、最も重要な内容がこの音を出すときに気を付けたいポイントです。
これができないと始まりません!
その3つのポイントとは・・・

  1. 音の始まり
  2. 音の中身
  3. 音の終わり

こちらの3つです!

この3つのポイントができていれば、綺麗な音が出せます。
それでは、1つずつ解説していきます。

音の始まり

音の始まりで気を付けることは2つ。

  • 息を最初だけ強く吹きこまない(音が出た後に息を弱めない)
    →最初から最後まで息の量は一定に吹き込みましょう。
     音の始まりだけ音が大きかったり、力任せに音を出してはいけません。
  • 口(アンブシュア)の準備が遅れないようにする
    →音を出すのと同時に口を閉じると綺麗な音が出せません。
     ブレス→口を閉じる→息を入れるの順で吹けるように、初めはゆっくり練習しましょう。

音の中身

音の中身で大切なことは、音が揺れないようにすること。
音が揺れてしまう原因は、2つ。

  • 音の大きさが変わってしまう
    →音の大きさが変わるのは、お腹の支えが足りていないから。
     おへその辺りに力を入れて、息がたくさん出たり、少なくなったりしないようコントロールしましょう。
  • 音程が揺れてしまう
    →音程が揺れるのは、吹いている途中に口が動いてしまうから。
     顎や下唇が吹きながら動かないように気を付けましょう。
     ※下唇に力を入れすぎないように気を付けること。

音の終わり

音の終わりは、歌を歌うときの声の終わり方と同じです。
以下の2点のようにならないように、注意しましょう。

  • 舌をリードに触れさせる(押し付ける)ようにして音を止めてはいけません。
    →唐突に音を止めたようになります。
  • 音をきちんと止める前に口を開けてはいけません。
    →とても雑な音の切り方になります。

大切なことは何をしてはいけないか理解すること

音を出すときに気を付けたい3つのポイントについてお話をしましたが、大切なことはどうしたらうまく吹けるかではなく、何をしてはいけないかを理解することだと僕は思います。

練習をしていてうまくいかないとき、僕ら講師は正しい吹き方を教えます。
そうすれば、できなかったことがうまく吹けるようになるでしょう。

しかし、そこで終わってしまっては、また同じ間違いをしやすくなります。

大切なことは、どうしてうまういかなかったのか、原因を理解すること。
何がいけなかったか理解できれば、それをしないように気を付けられます。

僕の経験上、この方法が一番効率よく上達できます。

自分が何に躓いていたのか、どんなことが理解できていなかったのか知ることが上達の一番の近道だと思います。

練習のポイントはこれだ!!

今回の音の出し方の練習のポイントは、自分の音をよく聴くこと。
しかし、吹きながら自分の音を聴くことはなかなか難しいですよね?

そんな時は、自分の練習を録音してみてください。

録音を残しておけば、練習を聴き比べることで自分の成長を実感できると思います。
スマートフォンの録音機能やビデオ機能でも大丈夫ですが、よりオススメなのが録音機です。

僕の愛用している録音機を紹介させていただきますね。

ZOOM H1n ハンディレコーダー

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Zoomのハンディレコーダーはコンパクトで、操作も簡単なのでとても使いやすいです。
気になる方は、手に取ってみてください。

本日はここまで

本日は音の出し方についてのポイントをお話ししました。
繰り返し練習をして、自分はどこができていなかったのかを見つけて、その原因をチェックしておきましょう。

次回はまた本日の続きを解説していきます。

必要な方に届きますように☆

八神奏介

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